どうやるの?原付やバイクの詳しい処分方法や書類手続き等をご紹介

「もう乗らなくなった原付やバイク、どうやって処分しよう?」
原付きやバイクの処分方法には、廃棄・売却の2通りがあります。状態に合わせて処分方法を選択すれば、お得に廃棄・売却が可能です。ただし、処分前には必要な手続きがありますので注意しましょう。
ここでは、原付きやバイクの処分方法について、詳しく解説します。
目次
原付・バイクの廃棄方法
ひどく故障している・サビが酷い、などの理由でもう乗れない原付やバイクは、廃棄しましょう。
廃棄方法は、業者に依頼する方法が主になります。詳しい方法は以下を参考にしてください。
一部の自治体では原付を粗大ごみとして出すことも可能
一部の自治体では、原付を粗大ごみとして受付しているところもあります。たとえば岐阜県岐阜市では、原付本体を粗大ごみにて有償で処理が可能です。
しかし、このように粗大ごみとして受付してくれるのはごく一部です。ほとんどの自治体では、原付またはバイクの粗大ごみ回収は受付されていません。
廃棄方法1:二輪車リサイクルシステムの指定引取場所へ持ち込む
費用をなるべく抑えて廃棄するのなら、二輪車リサイクルシステムにて指定されている指定引取場所へ持ち込む方法が便利です。
二輪車リサイクルシステムは、二輪車の適正処理や再資源化に取り組むために、2004年よりスタートしたシステムです。指定引取場所へと持ち込めば、リサイクル料金などの費用は必要なく、無料で処分できます。
指定引取場所は、自動車リサイクル促進センターの指定引取場所一覧から検索できます。持ち込む前には、念のために連絡しておくと良いでしょう。
ただし、上記で紹介した一時抹消手続きや、指定場所までバイクの運搬を自分で行う必要があります。
廃棄方法2:廃棄二輪車取扱店に依頼する
「抹消手続きする時間がない」「バイクを運搬できない」とお困りなら、廃棄二輪車取扱店に依頼すると良いでしょう。店舗によっては、抹消手続きの代行や、自宅から指定引取場所までの運搬を代行してもらえます。
廃棄二輪車取扱店は、全軽自協の廃棄二輪車取扱店名簿より確認できます。
書類代行や出張回収を依頼すると、「代行手数料」「収集料」などの費用が発生します。費用は相場で1万円前後です。自分で書類手続きまたは店舗まで持ち込みをすれば、指定引取場所までの運搬料(〜数千円程度)だけで済みます。
原付・バイクの売却方法
もしも処分したい原付やバイクがまだ乗れる状態なら、売却できる可能性があります。廃棄する前に査定してもらい、売れるかどうか確認してみることをおすすめします。
以下では、原付やバイクの主な売却方法を4つ紹介します。
買取方法1:買取業者に売る方法

売却で多くの人が利用する方法といえば、買取業者に依頼する方法です。バイク王やレッドバロンなどの買取に力を入れている業者はもちろん、地元のバイク屋でも買取受付しているところもあります。
一度、近くにあるバイク屋にて買取できるかどうかを確認してみましょう。
少しでも高く売りたい!ということなら、最低でも2〜3社に査定してもらうのがおすすめです。それらの査定額を比較し、一番高い査定額のところへ売却すれば、少しでも高く売れます。
買取方法2:下取りサービスを利用する
バイクを買い換える予定なら、その購入店舗であるディーラーやバイク店に下取りサービスを利用しましょう。下取り金額は、新たに購入するバイクの金額より割引してもらえます。
店舗によっては、自宅からの運搬や書類手続きを代行してもらえます。
ただし下取りサービスを利用すると、買取よりも査定額が低くなる可能性があります。業者の中には、下取り金額の詳細を教えず、数万円ほど値引きしただけでお得に見せようとするところも。
必ず、下取り金額を確認するようにしましょう。
買取方法3:リサイクルショップに売る方法
地元にあるリサイクルショップの中には、原付やバイクの買取を受け付けしているところもあります。たとえ買取ができないものでも、無料回収または有料回収してもらえる可能性があります。
バイクの買取に強いショップであればそれなりの金額で買い取ってもらえますが、ほとんどは相場よりも低い価格での買取となります。
買取方法4:インターネットオークションに出品する
愛着あるバイクや原付だからこそ、一番高い価格で売りたいですよね。そんな人には、インターネットオークションを利用した売却方法をおすすめします。
インターネットオークションの代表サービスといえば、ヤフオクです。ヤフオクに出品すれば、人気の高いバイクほど入札者数が増えて、価格が吊り上がっていきます。
とくに以下のようなバイクは、ヤフオクで高く売れやすいです。
・希少価値の高い原付、バイク(旧車・台数限定車、等)
・販売されたばかりのモデルの原付、バイク
・高価なパーツが付いたカスタム車
251cc以上のバイクでヤフオクに出品する場合、抹消登録をせずにそのまま車検付きで出品することも可能です。むしろ車検付きで出品すれば、新たに車検に通す必要がなく、名義変更のみで乗れるので入札されやすくなります。
ただし、バイクの名義変更に関するトラブルが発生する可能性があります。事前に「いつまでに名義変更完了するのか」「もし名義変更前に違反や事故を起こした場合は?」などをしっかりと決めておきましょう。
原付きやバイクを処分する前には抹消手続きが必須

原付やバイクを廃車・売却する前には、ナンバーを返納して、使用を一時中断させるための手続きが必要となります。この手続きには、毎年送られてくる自動車税を止める意味もありますので、必ず行うようにしましょう。
手続きには「一時抹消」と「永久抹消」の2通りがあります。前者の場合は再び所有者登録をすることが可能ですが、後者はできなくなります(解体用)。廃車または売却の際には、一時抹消の手続きで問題ありません。
一時抹消の手続きは、排気量によって異なります。以下で詳しく紹介します。
原付または125cc以下の登録抹消方法
手続きの流れ
原付や125cc以下であるバイクの抹消登録場所は、住所登録のある市区町村役場です。役場へ必要なものを持参し、現地でもらう廃車申告書に必要事項を記入・押印すれば、完了します。
その際に「廃車証明書」が発行されますので、原付やバイクを処分するとき、一緒に持参しましょう。費用は基本的に発生しません。
必要なもの
・ナンバープレート
・認印
・標識交付証明書
ナンバープレートは車体から取り外しておきましょう。
標識交付証明書は、車台番号・所有者情報などが記載された、車検証のようなものです。紛失している場合は、役場に申請すれば再発行してもらえるので、窓口担当者に紛失の旨を申し出ましょう。
注意点
バイクの登録住所と現在の住居が異なる場合、役場によっては「登録のある役場でしか処理できません」と言われる可能性があります。気になる方は、一度お住まいの役場に問い合わせてみましょう。
直接役場へ行く方法以外にも、郵送での手続き方法もあります。手続き完了まで1〜2週間程度かかりますが、役場へ行く時間がない多忙な人におすすめです。
126cc以上250cc以下バイクの登録抹消方法
手続きの流れ
126cc以上250cc以下のバイク(軽二輪)の手続き場所は、管轄の軽自動車運輸局です。必要なものを持参して、申請窓口へと行きましょう。
そこで抹消登録に必要な用紙をもらい、記入例を見ながら必要事項を記入します。あとは書類一式を揃えて受付窓口に提出し、廃車証明書をもらえばOKです。
必要なもの
・ナンバープレート
・軽自動車届出済証
・認印
ナンバープレートは車体から取り外します。軽自動車届出済証は、いわゆる車検証のようなもので、車体番号や所有者の名前などが記載されている紙です。自賠責と一緒に保管されていることが多いです。紛失した場合は、現地で再発行できます。
注意点
バイクに登録されている住所と現在の住所が異なる場合、その変更履歴が分かる住民票が必要です。
結婚などで名字が異なる場合は、その変更が分かる戸籍謄本等が必要となります。
251cc以上の軽二輪バイクの登録抹消方法
手続きの流れ
251cc以上の車検があるバイクは、普通自動車を扱っている運輸局が手続き場所となります。必要なものを持参して、管轄の運輸局へと行きましょう。
現地で手続きに必要な書類(「手数料納付書」「軽自動車税申告書」「マークシート(第3号様式の2)」)をもらい、必要事項を記入します。
その後、手数料である350円印紙を購入し、手数料納付書の指定場所へと貼り付けます。一式揃えたら窓口へと提出し、「自動車検査証返納証明書」を受け取れば登録抹消手続き完了です。
必要なもの
・ナンバープレート
・車検証
・認印
ナンバープレートは外して持参します。もしも紛失している場合、理由書を書いて提出しなければなりません。理由書の用紙は現地でもらえます。車検証を紛失した際も同様ですので注意しましょう。
注意点
もしも代理人が廃車手続きを行う場合には、委任状が必要となります。
委任状の用紙は、インターネットよりダウンロード可能です。委任者名・車台番号など必要事項を記入し、押印しましょう。
まとめ
原付やバイクの処分方法は、廃棄と売却の2通りです。まだ乗れる・新しいモデル・希少価値の高いものは、一度査定してもらいましょう。
でできるなら、リサイクルシステムの指定取引場所へ運搬するのがおすすめです!
当社パワーセラーでは、不要となった原付・バイクの回収処分を承っております。東京 神奈川 千葉 埼玉の対象エリアのご自宅まで出張回収も可能です。ご連絡いただければ、即日対応も致します。
まずはお電話にてご相談ください。
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