消火器の処分方法4選を紹介!注意点や処分費用は?

火災が起こった時に火を消す消化器は、いざという時に頼もしい存在ですが、設置したまま放置している人は多いのではないでしょうか?

消化器は使用期限があり、それを過ぎると使用できません。

ただ、古い消化器をどのように捨てればよいのだろう?と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

今回は、消化器の処分方法4選と、処分時の注意点や費用を詳しく解説します。

消火器は特定の方法で処分する

消化器の処分は専門的な知識と設備が必要のため、自治体では回収ができません。

そこで効率的かつ適切に消化器を処分できるように、消化器リサイクル推進センターによって「廃消化器リサイクルシステム」が定められました。

こちらで定められた方法に従えば、消化器を処分可能です。

処分回収された消火器は、

  • 粉末消火薬剤
  • 本体容器
  • 蓋や投入管一式

に分類され、およそ9割が再資源化されます。

処分の対象になる消火器は、以下の4つです。

  • 消費期限を過ぎたもの
  • 変形したもの
  • 凹みや傷、錆があるもの
  • 腐食しているもの

なお消化器は、一般の消化器は製造から10年、住宅用消化器は製造から5年で消費期限が訪れますので、毎年必ず確認しましょう。

消火器をリサイクル処分する方法4つ

消化器をリサイクル処分する方法は、以下の4つになります。

  • 特定窓口に引取依頼する
  • 特定窓口または指定引取場所に持ち込む
  • ゆうパックで発送する
  • ホームセンターなどの消火器販売店に処理を依頼する

これらの処分方法を、以下で詳しく解説します。

1 特定窓口に引取依頼する

特定窓口とは、消化器の販売店や防災・防犯を守る事業所のことです。

特定窓口は全国にあり、連絡をすれば不要になった消化器を引き取ってくれます。

近隣にある特定窓口を検索する際には、消化器リサイクル推進センターのホームページにある「特定窓口検索」のページにアクセスすれば、簡単に特定窓口が検索可能です。

費用には「リサイクル費用」と「運搬費用・保管費用」の2種類がかかり、価格は自治体によって異なります。

2 特定窓口または指定引取場所に持ち込む

消化器の処分方法には、前述で記載したように特定窓口で回収してもらう方法と、指定引取場所に持ち込んで処分してもらう2つの方法があります。

指定引取場所とは、消化器工業会によって設置された窓口です。

主に消化器メーカーや指定の廃棄物処理業者が対象で、全国に200箇所あります。

指定引取場所は、消化器リサイクル推進センターのホームページで検索可能ですので、処分を考えている方はこちらで検索しましょう。

2010年から後に生産された消化器にはリサイクルシールが貼られていますが、それ以前に生産されたものにはリサイクルシールが貼られていません。

その場合は引取りができないので、事前に既販品用リサイクルシールを購入して、消火器に貼りつける必要があります。

3 ゆうパックで発送する

2006年10月から、ゆうパックにおいても不要になった消化器の回収ができるようになりました。

2005年から、消化器は一般廃棄物の広域認定制度の対象に指定されています。

そのため、全国の郵便局から簡単に消化器の回収が可能になりました。

発送方法は、郵便局に持ち込む前に消化器を自分で梱包し、それから郵便局に持ち込めば完了です。

近くの郵便局に持ち込むので便利な方法ですが、郵便局まで直接消化器を持って行くのが大変なのがデメリットです。

なお、簡易郵便局やゆうパック窓口では受付ができませんので、ご注意ください。

4 ホームセンターなどの消火器販売店に処理を依頼する

消化器販売を行っている一部のホームセンターでは、不要になった消化器の処理依頼が可能です。

無料で処理をしてくれますが、中には有料の場合もありますので、事前に必ず確認しましょう。

簡単に処分したい方や、ホームセンターで買い替えと同時に処分したいと思っている方にはおすすめです。

消火器を処分に出す際の注意点

実際に消化器を処分に出す際には、以下の注意点を守る必要があります。

  • 安全栓の有無を確認する
  • 消化器の薬剤が漏洩しないように処置すること
  • エアゾール式消火器・外国製消火器は対象外である

これらの注意点を、以下で詳しく解説します。

1 安全栓の有無を確認する

消化器を処分する時には、安全栓があるかどうかを確認しておく必要があります。

安全栓がある場合は、処分前にストッパーにしっかり固定されているかを必ず確認しましょう。

正しくセットしないと、中身が漏れてしまう危険性があります。

逆に安全栓が無い場合は、ストッパーをガムテープなどで固定して、中身を飛散させないようにしておきましょう。

2 消火器の薬剤が漏洩しないように処置すること

消化器を処分する際には、消化器の薬剤漏洩を必ず防ぐようにしましょう。

漏洩すると消化器自体が腐植してしまい、誤って使用すると爆発する危険性があります。

消化器の事故は、以下のような状況で起こる可能性がありますので、参考にしてください。

出典:総務省消防庁

消化器の事故を防ぐには、腐食したものは使わず、強い衝撃を与えないようにしましょう。

そして安全栓は、必ず正しく設置してあるか確認してください。

安全栓が無ければテープなどで固定し、中身が漏洩しないようにしておく必要があります。

もし消化器の中身が漏洩した場合は、中身を漏らさないように必ずビニール袋に入れた状態にしておきましょう。

3 エアゾール式(スプレー式)消火器・外国製消火器は対象外

消化器の処分は、国産の消化器は全て処分可能ですが、エアゾール式(スプレー式)消化器と外国製消化器は対象外です。

国内の消化器は、全て廃消火器リサイクルシステムに基づいて処分を行います。

そのため、エアゾール式消化器や外国式消化器は、リサイクルができません。

エアゾール式消化器はスプレー缶ですので、処分する際は中身を出し切って、地域のルールに合わせて空き缶や金属類で処分するようにしてください。

エアゾールは高圧ガスを使用しているため、高温になると爆発の危険性があります。

実際に、ガスコンロを使用中に火がついて、エアゾール式の消火器で火を消そうとした時に爆発してしまった、という事故もありました。

もしエアゾール式消化器の製造元が不明の場合は、日本消防検定協会による消費者相談の番号(0422-44-8451)がありますので、そちらで確認しましょう。

消火器の処分費用は?

消化器を処分する場合、リサイクル費用を払ってリサイクルシールを貼る必要があります。

2010年以降に製造されたものは、予めリサイクルシールが貼られているので、シールを購入する必要はありません。

リサイクル費用は、消火器の種類やサイズによって変動し、家庭用の小型タイプは500円〜1,000円、それ以外は2,000円以上かかります。

また指定取引場所で直接持ち込みができない場合、リサイクル費用に加えて「運送費用」も必要です。

料金は地域や依頼場所によって異なりますが、相場で1,000円〜1,500円ほどかかります。

ゆうパックで発送する場合は、全国一律6,270円(税込)です。

実際の処分費用と特定窓口

埼玉県朝霞市には、消火器の持ち込み回収を行える「消火器リサイクル推進センター」が市内に3箇所あります。

実際に確認をとった所、持込での回収費用は1本1,500円前後、ゆうパックによる郵送となると1本2,200円前後での回収となる、との事でした。

なお郵送での回収費用には、運送代とリサイクルシール代が含まれます。

朝霞市にある消火器リサイクル推進センターは、以下の3箇所です。

① 有限会社サンリード 朝霞営業所  

住所:埼玉県朝霞市岡一丁目9-13

電話番号:048-468-6312

②株式会社ハウスメイトワークス 朝霞ベース

住所:埼玉県朝霞市本町1丁目36-13

電話番号:048-460-5100

③防災設備奉仕会

住所:埼玉県朝霞市東弁財1丁目1−24

電話番号:048-466-9789

この他に、一般業者による回収も行われており、中には訪問回収を行ってくれる業者も存在します。

こちらの業者では、小型消火器1本2000円、大型消火器(薬剤3L・3kg以上)1本3000円での訪問回収が行われています。

処分する消火器の数が多い場合には、不用品回収業者へ回収依頼をするという事も選択肢として入れておきましょう。

当社パワーセラーでは、東京・神奈川・千葉・埼玉の対象エリアの消火器をご自宅まで回収処分に伺います。

処分費用は、1本あたり2,000〜2,500円+出張費です。

ご連絡いただければ、即日での対応も可能です。

ぜひお気軽にご相談ください。

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