複合機や業務用コピー機を処分する方法5選と費用相場を詳しく解説

事務所で不要となった複合機の処分でお困りではありませんか? 複合機や業務用コピー機は産業廃棄物ですので、一般ごみと違い処分方法は特殊になります。今回は、複合機の処分方法について5つ紹介します。状態を見ながら、廃棄・売却のどちらかの方法で処分しましょう。

複合機の処分前に注意しておきたいポイント

機器内のデータを削除しておくこと

複合機を処分する前には、機器内のデータを削除しておきましょう。データを削除しておかないと、第三者によって閲覧される可能性があります。一時的なデータ削除ではなく、本体を初期化するのが最適です。

どうしても心配であれば、専門業者にデータ削除を依頼する方法もあります。その際には、データを完全に消去したことを証明する「削除証明書」を発行してもらうことをおすすめします。

リースの場合はリース元に返却すること

リースしている業務用複合機は、契約解除の手続きが行われていない限り、所有者がリース元の会社になります。

契約期間中は、使用者である事業主が勝手に捨てたり売ったりすることはできません。処分したい場合は、リース元へと返却する手続きが必要となります。

もう使えない業務用複合機は廃棄しよう

もう使えない・10年以上が経過している不要な複合機は、廃棄しましょう。しかし業務用の複合機は、粗大ごみとして出すことはできません。そもそも、基本的に事業活動を通じて発生した不用品やゴミは、産業廃棄物もしくは事業系一般廃棄物となります。

複合機の場合どちらに当たるかはケースバイケースですが、典型的な製品であればプラスチック主体で一部金属などを使用しているものが多いでしょう。そのため「廃プラスチック類」もしくは「金属くず」に当たり「産業廃棄物」に該当する場合が多いと考えられます。

いずれにしても自分で安易に判断せず、産業廃棄物や事業系一般廃棄物の処分が可能な専門業者に相談して、適切な方法で処分しましょう。

複合機や業務用コピー機を処分する方法5選

複合機・コピー機の処分方法は、大きく分けてつぎの5つです。

  1. メーカーに問い合わせをしてみる
  2. 中古オフィス用品の専門店に買い取ってもらう
  3. リサイクルショップに買取査定してもらう
  4. ネットオークションやフリマサイトを利用する
  5. 不用品回収業者を利用する

製品の状態や自分の意向を踏まえて、適した手法での処分を検討しましょう。

1.メーカーに問い合わせをしてみる

複合機の製造元であるメーカーでは、廃棄回収を受付している場合があります。各メーカーでは、地球環境に配慮して、廃棄物の減量や適切な処理を推進しています。

以下、主なメーカーの回収例を見てみましょう。

【主なメーカー 回収例】

・シャープ

70kg未満       22,100円

70kg以上150kg未満  24,500円

150kg以上300kg未満  47,000円

300kg以上      56,000円

・リコー

事業所から回収センターまで運搬してくれるサービスもある。

40kg以上140kg未満  8,000~18,000円

140kg以上500kg以上  21,000~110,000円

・キャノン

使用不要となったキャノン製品を回収してリサイクルできる拠点が全国に9箇所あり。

100~150kg未満  45,500円

150~200kg未満  48,000円

200~250kg未満  58,500円

250~600kg未満  96,000円

※引き上げ料金・移動作業費込

メーカー元へと依頼すれば、事業所まで収集運搬してもらえるので便利です。メーカーによっては、データ内の消去も依頼できます。同一メーカーのトナーもあれば、一緒に回収してもらえます。

しかし回収料金を見てみると、かなり高額です。メーカーが独自に行なっているサービスのため、産業廃棄物業者よりも高くなる傾向があります。重量のある複合機だと10万円以上もします。

処分の進め方はメーカーによっても異なるため、まずは各メーカーのコールセンターに相談してみるのがよいでしょう。

2.中古オフィス用品の専門店に買い取ってもらう

できることなら、複合機を買い取ってもらいたいですね。もしも近くにオフィス用品を専門に取り扱う店舗があれば、一度相談してみると良いでしょう。買取金額がでなくとも、比較的安く回収してもらえる可能性があります。

回収費用は店舗によってさまざまです。まれに、無料引き取りサービスを実施しているところもあります。ただし、不正に高額な費用を請求して儲けようとするところもあるので、注意が必要です。

まだ使える業務用複合機は売るのがお得

需要の高い複合機であれば、売れる可能性があるのをご存知でしょうか。状態がよく最新機器であるほど、それなりの価格で売ることが可能です。ここでは複合機の売却について詳しく解説します。

売却できる複合機の特徴

どんな複合機でも売却できるわけではありません。以下の条件に該当すれば、売れる可能性が高いです。

・大手メーカー(リコー、富士ゼロックス、キャノン)

・使用するのに問題がない

・ドラムが付いている

・印刷枚数が少ない(1万枚以内)

・製造から5年以内

とくに重要なのが「メーカー」「型番」「製造年月日」です。人気メーカー・製造5年以内・最新機能搭載のものほど、高価買取が期待できます。

複合機の買取事例

オフィス用の複合機は、多くの事務所でニーズが高く、かつ高機能なものでは比較的価格も高いため、高額買取の事例も散見されます。

リコー ビジネスファクシミリ RIFAX EL600060,000円
ムラテック カラー複合機 デスクトップ コンソール型 MFX-C259038,000円
SHARP MX-2310F カラー複合機45,000円

まだ使える状態の複合機は、買取を賢く活用して処分費用を節約しましょう。

3.リサイクルショップに買取査定してもらう

オフィス用品や事務機器を取り扱っているリサイクルショップであれば、複合機の買取査定をしてもらえる可能性があります。出張や運搬の費用がかかるため、新しい機種でないと高価買取にならない場合も多いですが、産業廃棄物として処理する場合は費用がかかるため、たとえ無料引き取りでも処分よりは経済的です。

ただしリサイクルショップは、一般家庭向けの商品を主に扱っているため、オフィス用品の需要は必ずしも高くありません。ですので出張買取専門店でオフィス用品にも対応しているのようなリサイクル業者を探すのもよいでしょう。

リサイクルショップでの買取事例

リサイクルショップの買取事例としては、次のようなものがあります。

富士ゼロックス C2271 カラー複合機 カウント111034枚16,500円
ジャンク品 キャノン Satera 複合機 MF7430D コピー機1,500円
Canon A4カラー複合機 imageRUNNER ADVANCE C355F ADF10,000円
コニカミノルタ A4モノクロ複合機 bizhub 4020i コピー プリンター カラー19,000円

やはり、オフィス用品専門店と比べると高値がつきにくい傾向にあります。値段にこだわるなら次に紹介するインターネットオークションを活用するのも一案です。

4.ネットオークションやフリマサイトを利用する

中古オフィス用品の販売業者で買取できなかったものでも、ネットオークションやフリマアプリを利用すれば売却できる可能性があります。

ネットオークションやフリマアプリとは、ヤフオクやメルカリあジモティなどを利用した売買方法です。売りたいものを出品し、希望者が入札あるいは落札すれば売買が成立します。

希望者さえいれば、好きな価格で売却が可能です。最新機器なら、店舗で査定してもらうよりも高く売れる可能性があるので、「高く売りたい!」という方にはおすすめです。

ただし、出品から発送までを全て自分で行う必要があるため、手間も時間もかかります。運送費は、出品者負担だとその分利益が減りますし、落札者負担だと入札される可能性が減ります。

大きな複合機を運搬する運送業者は少なく、見つけても数万円の送料がかかります。筆者の経験上、ジモティのようなサイトで「引き取りに来てくれる方限定」で出品しておくと、トラックで取りに来てくれる方をすぐに見つけることができる事も多いです。

ネットオークションの出品事例

たとえばヤフーオークションでは次のような出品事例が見られます。高機能品や国内メーカー品では10万円を超える高額出品事例があります。

[A19350]★シャープ MX-2661 A3 カラー複合機 ◎コピー/FAX/プリンタ/スキャナ/4段◆無線LAN◆sharp mx2661 MX-61JT88,000円
SHARP/シャープ デジタルフルカラー複合機 コピー機 16,430枚◇MX-263190,000円
使用枚数少なめ1,374枚▼訳あり商品▼KONICA MINOLTA bizhub C250i▲カラー複合機▼2段カセット+手差しトレイ▲2.H0001455120,000円
brother MFC-9340CDW レザー複合機15,000円

なお、これらは出品事例なので、この価格で実際に買い手がつくとは限りません。インターネットオークションで売却する場合は、買い手がつかなければ成約とならない点には注意しましょう。

6.不用品回収業者を利用する

不用品回収業者は、産業廃棄物収集運搬の許可を持っている場合が多く、オフィスまで来て搬出、運搬、処分まで一貫して行ってくれます。基本的な料金目安としては、1人で持てない大型サイズの複合機で20,000円~40,000円です。階段や段差のあり、なしや、運搬にかかる人数によっても値段は上下します。1人で持てる小型の複合機は8,000円~10,000円が費用の相場です。

まとめ

複合機の処分には、廃棄・売却の2通りがあります。もう使えないものは廃棄、再利用できて状態の良いものは売却するのがおすすめです。

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