無料回収を謳う軽トラの廃品回収業者にお金を請求されることはあるのでしょうか?

軽トラックに拡声器を搭載して住宅街をゆっくりとまわる声を聞いたことがある人は多いと思います。
「エアコン…、冷蔵庫…、洗濯機、パソコン…、コンポ…。…。」
普通は騒音が「うるさい」と思うかもしれませんが、家庭で不用品が溜まってきたときや、引っ越しのときなどは、つい利用したくなるかもしれません。軽トラックで巡回する廃品回収車を利用する際の料金の相場はどのくらいなのでしょうか?
お金になる家電は無料の可能性が高い
エアコンや、パソコン、液晶テレビやコンポ、ギター、オーディオのアンプなどは、古くても壊れていても、東南アジアの諸国に輸出され、レアメタルとして販売されるか、修理されて製品として販売されていますので、輸出業者まで運べばお金になります。軽トラックの廃品回収業者にこれらの家電を出した場合、拡声器からのアナウンスどおり、無料で回収をしてくれる可能性が高いです。
少しお金を請求される家電
電子レンジやガスコンロ、扇風機などは、金属素材のスクラップのような形で素材として販売ができるため、無料で引き取ってくれる場合もあります。しかし、たいしたお金にはなりませんので、500円や1000円の処分料金を請求されるかもしれません。
確実にお金を請求される家電
古い冷蔵庫や洗濯機、ブラウン管テレビなどは、無料回収は難しいでしょう。海外販売できないことはありませんが、軽トラックの積載や運搬の労力を考えると、1個2000円~5000円程度は請求されてもおかしくありません。ご自身で家電リサイクル券を購入して指定の引き取り場所まで運んでも、そのぐらいの料金はかかってしまうのもひとつの理由です。
家具や布団、一般ごみも有料に
家電以外の家具や一般ごみも有料になるでしょう。曜日のごみの日に捨てられればそれに越したことはありませんが、大きな家具など、粗大ごみでどうしても捨てる時間がない場合は、料金をたずねてみるのもよいでしょう。家具は1個あたり大きさに応じて1000円~6000円程度、家具が軽トラック満載で15000円~25000円ぐらいの間が相場でしょう。

関連記事
-
廃品回収業者の摘発事例 違反業者編
行政の認可を得ずに廃棄物の回収や保管を行うのは違法ですが、これまでは業者側が「再利用するので廃棄物ではない」と主張すると規制は難しいのが実状した。 そうした違法な無料回収所は全国の至る所にあり、集められた家電の多くはスクラップして海外に輸出されているとみられ、保管中の土壌汚染などが懸念されていました。 環境省はこれに対し、テレビや冷蔵庫など家電リサイクル法の対象四品目で「野外で保管していれば廃棄物」とみなすと基準を明確化したことで、摘発が相次いでいます。 無許可で一般廃棄物の収集・運搬又は処分を行ったときは、5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金又はこの両方が科せられます。 実際にあった摘発事例では、川越市で無許可の廃品回収業者が逮捕されました。 一般家庭から処理委託された洗濯機や冷蔵庫などを、処理代として金計約44万3千円を受け取って無許可
-
フリーガンの存在
フリーガンという言葉を聞いたことがある人はどのくらいいるでしょうか?おそらく社会事情や歴史に詳しい人以外は耳慣れない言葉だと思いますし、どんなことをするのか実態がわからない人がほとんどだと思います。 フリーガンとはもともとアメリカで生まれた思想主義者の総評で、廃棄物を回収しながら生活している人たちのことを指しています。 ニューヨークなどの大都市にはフリーガンの団体も存在し、その思想はものを無駄にしない、環境に悪いことはしないというものだそうです。フリーガンはゴミ捨て場などに捨ててあるものを拾ってきて再利用したり、飲食店のゴミ箱からまだ食べられる廃棄物を拾って食べたりして生活しています。食べ物だけでなく、まだ使えるものを拾って使ったり、NGO団体に寄付をしたりしています。 フリーガンの思想は「ものを無駄にしない」 フリーガンはホームレスとは違い、住居も職業もあるという人も多くお金に
-
不用品の無料回収は怪しい?無料の仕組みやトラブル事例、不用品回収の料金相場を解説
まとまった不用品が出たときには、不用品回収業者へ依頼して引き取ってもらうのが便利です。通常、不用品回収業者は回収料金を徴収して売上としますが、一部「回収料金が無料」と宣伝する業者もいます。「多くの業者が料金を徴収しているのに無料での引き取りで事業が成り立つの?」「怪しい業者なのでは?」と懸念する方も少なくありません。 実際に無料回収に関するトラブルがしばしば発生しています。また、完全に無料で不用品を処分するのは難しいといえます。今回は、不用品の無料回収の仕組みやトラブル事例、不用品回収の一般的な相場についてまとめました。これからまとまった量の不用品処分を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 不用品を無料で回収してもらうことは可能? 回収・処分のみで事業を営む場合、不用品を無料で回収していては事業が成り立ちません。回収した製品を活用して再販しているな
-
廃品回収業者の摘発事例 無許可業者編
家庭で使わなくなったものを有料で引き取ってもらう場合、きちんとした資格をもった業者に頼むことが法律で義務付けられています。 例えば骨董などを買い取るには「古物商」の認可が必要であるように、不用品を回収するには「一般廃棄物収集運搬業」の認可を取得していなければなりません。 認可を得ていない違法業者に回収を依頼すると、ぼったくられたり、不法投棄されるなどのリスクがあります。 最悪、依頼人が警察に容疑をかけられる可能性もありますから、トラブルを避けるために必ず確認が必要です。 特にテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの処分は、家電リサイクル法や小型家電リサイクル法、パソコンリサイクル法の縛りがあり、無許可の業者が回収するのは違法になります。 実際に無許可業者が逮捕されるというケースは後を絶ちません。 幾つかその事例を紹介しましょう。 その一つは、2013年、岐阜県警はテレビなどの使
-
ちり紙交換は儲かるのでしょうか?
「毎度おなじみちり紙交換〜」というアナウンスを聞いたことがある人も多いと思いますが、ちり紙交換をしている業者について謎が多いと感じている人もいるのではないでしょうか? まずちり紙交換の業者は一般的に軽トラック等でアナウンスをしながら回り、その場で古新聞、古本などの古紙を無料で引き取っていきます。捨てる手間も省けますし、お金もかかりませんので助かるという声も多く聞かれますが、引き取った古紙はその後どうなるのでしょうか? ちり紙交換は古紙再生業者が行っており、引き取ったものはすべて再利用するために使われます。したがって引き取る古紙は直接儲けに繋がるものなのでいくらあっても構わないのです。 こうした商法は近年リサイクルの意識の高まりもあってか、ちり紙交換の業者以外でも用いられています。 また専業でやっている業者もありますが、数はそれほど多くなく中には悪質なところ
-
廃品回収業者の摘発事例 先積み業者編
最近では違法な廃品回収業者とのトラブルをよく耳にします。 中でも多いのが「無料」をうたいながら高額手数料を請求する「先積み」という手口です。 関東の70代の女性は無料回収のアナウンスを流しながらトラックで巡回する業者に、テレビなどの回収を頼んだら、料金を確かめる前に先に荷台に積み込み、終了後に4万円を請求されたそうです。 関東の一人暮らしの70代の女性は、自宅に突然、男性2人が訪問し、物置から自転車2台とストーブを回収してトラックに積み込んだそうです。 そして回収費用として13万円を請求され、怖くなった女性は11万3000円を支払ったとのこと。 こうしたトラブル、特に「先積み」などの被害を解消するため、行政は摘発に力を入れています。 無許可で全国展開を行っている廃品回収業者が廃棄物処理法違反(無許可営業)などの容疑で逮捕されたのもその一例です