廃品回収業者の摘発事例 先積み業者編
最近では違法な廃品回収業者とのトラブルをよく耳にします。
中でも多いのが「無料」をうたいながら高額手数料を請求する「先積み」という手口です。
関東の70代の女性は無料回収のアナウンスを流しながらトラックで巡回する業者に、テレビなどの回収を頼んだら、料金を確かめる前に先に荷台に積み込み、終了後に4万円を請求されたそうです。
関東の一人暮らしの70代の女性は、自宅に突然、男性2人が訪問し、物置から自転車2台とストーブを回収してトラックに積み込んだそうです。
そして回収費用として13万円を請求され、怖くなった女性は11万3000円を支払ったとのこと。
こうしたトラブル、特に「先積み」などの被害を解消するため、行政は摘発に力を入れています。
無許可で全国展開を行っている廃品回収業者が廃棄物処理法違反(無許可営業)などの容疑で逮捕されたのもその一例です。
その業者は全国に16支店を置き、2009年10月期には17億円余りを売り上げていましたが、各地で「先積み」などの苦情が寄せられていたそうです。
消費者庁もこの業者に対し、特定商取引法違反(迷惑勧誘など)で6カ月間の一部業務停止を命じています。
消費者庁によると、従業員は客の不用品をトラックに積み込んだ後に「7万4800円になる」と請求。
無料と思っていた依頼者が驚いて回収を断ると「ふざけんな。もう積んだんだ。
おれの手間はどうなるんだ」とすごみ、その後も数回にわたり自宅を訪問。
「荷物はもう会社に降ろしたからない」「特別に半額にする」と言って計3万4000円を支払わせるなど、「先積み」の違法行為を繰り返していたようです。
特に一人暮らしの高齢者や女性などはトラブルに巻き込まれないよう、十分な注意が必要といえます。
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