廃品回収業者とのトラブル事例
「無料でなんでも回収します」とトラックでアナウンスしながら、町内を流している廃品回収業者をよく見かけると思いませんか。
許可を得て回収に当たっている業者の数も多いのですが、許可を取らずにそうした活動を行っている業者はというと、きっと膨大な数字になるでしょう。
廃品回収業者とのトラブルも年を追って増えています。
全国の消費生活センター等に寄せられる廃品回収サービスに関する相談件数が2002年度は141件だったものが2006年度には318件になるなど急激な増加を見せています。
相談の内容でトップを占めているのが、「最初は“無料”を強調してたのに作業後に料金を請求された」「口頭で伝えらえた見積りより、はるかに高額な料金を作業後に請求された」など、料金をめぐってのトラブルです。
大型電化製品やテーブルなどの粗大ごみを正規ルートで処理してもらう場合、料金を支払って持っていってもらわなくてはなりません。
その点、廃品回収業者は家の中まで引き取りにきてくれるし、料金もタダというのはおいしい話です。
しかし、作業が終わった後に怖い現実が待ち受けています。
「全部が無料ではない。この品物はお金がかかる」「この電化製品はリサイクル料金が別途かかる」など、理由をつけてお金を請求する事例もあります。
これらの業者は認可を受けていない業者なので、「まあ、いいか」と簡単にお金を払ってしまうと、あなたも違法の片棒を担ぐことになるので要注意です。
さらに怖いのは、悪質な業者になると、回収してきた廃棄物の適正な処理費用を惜しんで、山の中や畑、空き地などに不法に投棄するケースも頻出しています。
そこに持ち主の名前や住所が残っていると、あらぬ疑いをかけられ警察で取り調べられることもあり得ます。
関連記事
-
不用品回収業者の選び方のポイントは?明瞭な料金で対応が手厚い業者を見つける方法
不用品回収を業者に依頼する時、悪徳業者に頼むと想定していた費用より高くなったり、余計なトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。 そのため事前にしっかりと情報収集をして、優良業者を見つけることが大切です。 本記事では不用品回収業者を選ぶ時のポイントや悪徳業者の避け方を解説、さらにおすすめの不用品回収業者を紹介しています。これから不用品回収業者を探す予定がある方は、参考にしてください。 優良な不用品回収業者を選ぶ時の確認ポイント6つ 優良な不用品回収業者を選ぶ際には、以下6つのポイントを重視しましょう。 料金体系がわかりやすいかどうか 相場とかけ離れた料金設定になっていないかどうか インターネット上の口コミやレビューで評価されているか 自治体から認可を受けている業者であるか 不用品回収の実績が多くあるか 住
-
不用品の無料回収は怪しい?無料の仕組みやトラブル事例、不用品回収の料金相場を解説
まとまった不用品が出たときには、不用品回収業者へ依頼して引き取ってもらうのが便利です。通常、不用品回収業者は回収料金を徴収して売上としますが、一部「回収料金が無料」と宣伝する業者もいます。「多くの業者が料金を徴収しているのに無料での引き取りで事業が成り立つの?」「怪しい業者なのでは?」と懸念する方も少なくありません。 実際に無料回収に関するトラブルがしばしば発生しています。また、完全に無料で不用品を処分するのは難しいといえます。今回は、不用品の無料回収の仕組みやトラブル事例、不用品回収の一般的な相場についてまとめました。これからまとまった量の不用品処分を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 不用品を無料で回収してもらうことは可能? 回収・処分のみで事業を営む場合、不用品を無料で回収していては事業が成り立ちません。回収した製品を活用して再販しているな
-
廃品回収業者とのトラブル事例 料金編
廃品回収業者とのトラブルで断然多いのが料金についてです。 消費者がこうした廃品回収業者と出会うのは、ポストに入っていた「無料で不用品を回収します」というチラシを見たり、拡声器をつかって「ご家庭の不用品を無料で引き取ります」などと宣伝しながら、軽トラックで巡回しているのを呼び止めたりした場合がほとんどでしょう。 ここでキーワードとなるのが、「無料で回収」をうたっていること。 でも、どこまでが無料でこれこれは有料、といった詳しい説明がなされていないことがトラブルの一因となります。 そうした業者に共通しているのは、料金表や明確な見積もりを提示しないこと。 例え見積もったとしても、それを簡単に反古にしたりして高い請求をしてきます。 ある事例をご紹介しましょう。 「無料回収」をうたうトラックを呼び止めて、回収料金を尋ねたが業者は答えませんでした。 不用品は物置にあるというと、業者は勝手
-
廃品回収業者とのトラブル事例 無許可業者編
近年、廃品回収業者とのトラブルが頻発しています。 国民生活センターのデータによると、「無料回収」をうたう違法業者とのトラブルが、2000年には92件報告されていましたが、2010年にはなんと1354件にまで達しています。 その一番の原因となっているのが、無許可の廃品回収業者の横行です。 一説によると、自治体でもその数が正確につかめないほどとか。 不用品を回収するのに許可が必要?と思われる人もいるかもしれませんが、一般家庭から出るゴミ(一般廃棄物)を収集・運搬・処分するには「一般廃棄物処理業の許可」が必要なのです。 その他の「産業廃棄物の許可」「古物営業の許可」「貨物運送事業の許可」では、一般廃棄物を収集・運搬・処分することができません。 「一般廃棄物処理業」の認可を得るには非常にハードルが高く、ゴミ処理業界の国家資格のようなものと考えてください。 では、なぜ認可制になっている
-
廃品回収業者の摘発事例
2013年2月、全国初となる廃品回収業者の強制捜査が行われました。 場所は岐阜県。 この業者は前年から翌年にかけて、一般家庭から市の許可を得ずにテレビや冷蔵庫など使用済みの家電製品を無料で回収し、屋外に野ざらしで積んでいた廃棄物処理法違反というのが摘発の理由でした。 使用済みの家電製品を巡っては、国が前年、取締りを強化していて、その背景には、一部に法律で定められたリサイクルに回されずに「無料回収」をうたう業者によって回収された後、スクラップにされて海外に不正輸出されるというケースが相次ぎ、問題となっていたことが挙げられます。 このため、環境省は前年3月、屋外に野ざらしで積まれている家電製品は「廃棄物」とみなして取締りを強化するよう、全国の自治体に通知していたという経緯があります。 その後も違法の廃品回収業者の摘発は次々と進められましたが、悪質なものとして北海道の逮捕事例をご紹
-
廃品回収業者の摘発事例 無許可業者編
家庭で使わなくなったものを有料で引き取ってもらう場合、きちんとした資格をもった業者に頼むことが法律で義務付けられています。 例えば骨董などを買い取るには「古物商」の認可が必要であるように、不用品を回収するには「一般廃棄物収集運搬業」の認可を取得していなければなりません。 認可を得ていない違法業者に回収を依頼すると、ぼったくられたり、不法投棄されるなどのリスクがあります。 最悪、依頼人が警察に容疑をかけられる可能性もありますから、トラブルを避けるために必ず確認が必要です。 特にテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの処分は、家電リサイクル法や小型家電リサイクル法、パソコンリサイクル法の縛りがあり、無許可の業者が回収するのは違法になります。 実際に無許可業者が逮捕されるというケースは後を絶ちません。 幾つかその事例を紹介しましょう。 その一つは、2013年、岐阜県警はテレビなどの使
新着記事
-
片付け業者の費用は?安く済ませるコツや利用するメリット・注意点
実家や自宅のゴミが増えすぎると、自力では片付けが難しくなりゴミ屋敷になってしまうこともあります。ゴミ屋敷の不用品を一気に処分するなら、片付け業者を利用するのが良いでしょう。片付け業者の費用は、広さやゴミの量に比例して徴収されるケースが多いです。 今回の記事では、片付け業者の費用や安く済ませるコツについて紹介します。自宅や実家をきれいにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 ゴミ屋敷になる家は珍しくない ゴミ屋敷になる事態は決して珍しいことではなく、認知されているだけでも年間1,000件以上のゴミ屋敷が発生しています。性別比率では女性の方が多いのも特徴です。まずは、日本のゴミ屋敷の実情についてまとめました。 年間平均1,000件以上のゴミ屋敷が認知されている 環境省の調査によると、平成30年〜令和4年の5年間で、全国で5,224件のゴ
-
不用品回収業者の選び方のポイントは?明瞭な料金で対応が手厚い業者を見つける方法
不用品回収を業者に依頼する時、悪徳業者に頼むと想定していた費用より高くなったり、余計なトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。 そのため事前にしっかりと情報収集をして、優良業者を見つけることが大切です。 本記事では不用品回収業者を選ぶ時のポイントや悪徳業者の避け方を解説、さらにおすすめの不用品回収業者を紹介しています。これから不用品回収業者を探す予定がある方は、参考にしてください。 優良な不用品回収業者を選ぶ時の確認ポイント6つ 優良な不用品回収業者を選ぶ際には、以下6つのポイントを重視しましょう。 料金体系がわかりやすいかどうか 相場とかけ離れた料金設定になっていないかどうか インターネット上の口コミやレビューで評価されているか 自治体から認可を受けている業者であるか 不用品回収の実績が多くあるか 住
-
引っ越し時には不用品回収業者への依頼が便利!業者の選び方やおすすめの業者をご紹介
引っ越しの時は不用品を処分する良いタイミングです。不用品処分の方法はいくつかありますが、不用品回収業者に依頼するのが最もおすすめできます。 本記事では引っ越しの時の不用品回収の方法や不用品回収業者への依頼がおすすめの理由、業者選びのポイント、さらにおすすめの不用品回収業者について詳しく解説しています。 これから引っ越しするにあたり、不用品の処分方法を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 引っ越し時には大量の不用品が出ることが予想される 引っ越しをする時は、大量の不用品が出ることが一般的です。不用品は新居に持っていくのではなく、引っ越しのタイミングで処理するのが良いでしょう。いざ引っ越しのための荷造りを始めると、どんどん不用品が出てきます。 大量の不用品をそのまま新居に持ち込もうとすると、引っ越し料金がかさんでしまう恐れもあります。また新居での不
-
不用品の無料回収は怪しい?無料の仕組みやトラブル事例、不用品回収の料金相場を解説
まとまった不用品が出たときには、不用品回収業者へ依頼して引き取ってもらうのが便利です。通常、不用品回収業者は回収料金を徴収して売上としますが、一部「回収料金が無料」と宣伝する業者もいます。「多くの業者が料金を徴収しているのに無料での引き取りで事業が成り立つの?」「怪しい業者なのでは?」と懸念する方も少なくありません。 実際に無料回収に関するトラブルがしばしば発生しています。また、完全に無料で不用品を処分するのは難しいといえます。今回は、不用品の無料回収の仕組みやトラブル事例、不用品回収の一般的な相場についてまとめました。これからまとまった量の不用品処分を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 不用品を無料で回収してもらうことは可能? 回収・処分のみで事業を営む場合、不用品を無料で回収していては事業が成り立ちません。回収した製品を活用して再販しているな
-
危険な不用品回収業者の見分け方!安全な業者の許可・免許やトラブル事例も紹介
お引越しや、遺品整理などで戸建てを片付ける際には、まとまった量の不用品が発生します。そのようなときには、不用品回収業者に処分を依頼するのが便利です。真面目で安全な不用品回収業者も多くいる一方で、一部、悪質業者も存在し、過去にはトラブル事例もあります。 この記事では、危険な業者のポイントや安全な不用品回収業者が持つ免許、見分け方についてまとめました。トラブルなく不用品処分を進めるうえでの参考にしてください。 危険な不用品回収業者のトラブル事例 不用品回収業者の多くは優良企業ですが、次のようなトラブルに巻き込まれた事例があります。 電話で品目を伝えても金額を教えてもらえず、現地で高額請求 事前の見積もりと異なる高額請求をされた トラックに積める・積めないでトラブルに 対象外の不用品なのに家電リサイクル料金を取られた 家財を勝手
-
廃品回収業者とのトラブル事例 料金編
廃品回収業者とのトラブルで断然多いのが料金についてです。 消費者がこうした廃品回収業者と出会うのは、ポストに入っていた「無料で不用品を回収します」というチラシを見たり、拡声器をつかって「ご家庭の不用品を無料で引き取ります」などと宣伝しながら、軽トラックで巡回しているのを呼び止めたりした場合がほとんどでしょう。 ここでキーワードとなるのが、「無料で回収」をうたっていること。 でも、どこまでが無料でこれこれは有料、といった詳しい説明がなされていないことがトラブルの一因となります。 そうした業者に共通しているのは、料金表や明確な見積もりを提示しないこと。 例え見積もったとしても、それを簡単に反古にしたりして高い請求をしてきます。 ある事例をご紹介しましょう。 「無料回収」をうたうトラックを呼び止めて、回収料金を尋ねたが業者は答えませんでした。 不用品は物置にあるというと、業者は勝手